♪ジャンゴ~の哀愁のあるテーマ曲をバックに、ぬかるんだ道を棺をズルズル引きづりながら行く男の後ろ姿。そこだけでマカロニ・ウエスタンを観ている醍醐味を感じてしまうオープニング。ぜひとも亡き尾崎紀世彦に日本語で歌ってもらいたかった。
ラストは棺も銃もハットもなく、ボロボロになって去る十字架越しのロングテイクのカッコよさよ。
コルブッチ監督は、洗練されてない泥臭さがよいです。
アメリカ人vsメキシコ人。人種による争いのある村で、ジャンゴは恋人を死に追いやった男の復讐をもくろむ…
フランコ・ネロの青い瞳と長いまつ毛、冷めた雰囲気がカッコいい。イケメンなのに棺を持ち上げたり下ろしたりする姿は滑稽だし、お金のために底なし沼にハマったり、両手をヤられて銃が持てなくなったり、ちょっとダサいところも人間臭くていいです。何よりデカイ機関銃にウケました。
タランティーノをはじめ、Django(ジャンゴ)が多大な影響を与えたキャラだというのもうなずけます。
次は『豹/ジャガー』を観なくては⭐︎
📌MEMO
テーマ曲の歌詞がベタでよかったので和訳。
[Django]
ジャンゴ お前は生きねばならない
ジャンゴ お前の愛は終わった
かつてお前が愛した女(ひと)は
もはやこの世にはいない
永遠の別れが待つだけさ
空が雲に覆われようと
悲しみも空もいつか晴れる
ジャンゴ どしゃぶりの後に日は輝く
ジャンゴ さすらいの旅は果てしなく続く