昭和っ子

恋の手ほどきの昭和っ子のレビュー・感想・評価

恋の手ほどき(1958年製作の映画)
3.5
明るくてきれいで好きな映画なのだが、価値観に隔世の感が否めない。ルイ・ジョールダン扮するガストンは、着こなしがしゅっとしてておしゃれで存在だけで芸を感じるほどなのだが、あれでジジに受け入れてもらえるとは、激甘すぎるゾ!原作はあのコレット女史なのだから、ホントは結婚に対するエスプリがもっと効いているお話なのだろう。女性に対して、決まりきったつまらない先入観を抱いていた男性が、自分の頭で考えることのできる女性に翻弄されながら惹かれる事で、変わっていったと言う事か。激昂して家を飛び出した後、どこをとっても美しいパリの街角を逡巡しつつ、やっぱり彼女の元へ帰っていく彼の姿が、今見てもなかなかの見どころだった。
昭和っ子

昭和っ子