み

大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]のみのレビュー・感想・評価

3.6
2020年17本目

※映画の感想ほとんどないのにクソ長い

麒麟がくるで初めてマチャアキの演技を見て、そういう役なんだと思ってたら
麒麟がくると全く同じ演技でめっちゃウケたw


『大奥』は一番好きな漫画で、
その中でも最も好きなのは綱吉編。
ドラマの家光編、映画の水野・吉宗編は観たけど正直微妙だったから、一番好きな綱吉編を見るのが少し怖かった。
結論で言うと、観て良かったです。

ラストシーンにかけてずっと涙腺が刺激されてる状態で、大好きな漫画の大好きな話をこんなに美しく実写化してくれたことに感謝しかない。
ただ、綱吉の最期はかなーーーーり名シーンなのでここは見たかった。けど、この終わり方も綺麗だな。喜びと悲しみが同時に…なんという…監督グッジョブ。

ネットで、「権力を持った腐女子」で話題になった「抱き合え」のシーン、実はとても悲しいシーンなんです。
私は不謹慎の申し子を自負してるけど(?)このシーンを揶揄するのは耐えられない。
子を成せ子を成せと言われ続けて毎夜違う男に抱かれ、しかも営みを外で聞かれている。
私がされてきたことをしてみろと言っただけ。それを辱めと言うなら、私のしているこれは何だ?
と必死に訴える綱吉を笑えるわけがない。

語り出したら止まらないほど好きなシーンだけど、映画だとどうだったかと言われると…
ここは原作の方がよかったです。

こう言っちゃなんだけど、菅野美穂に綱吉のイメージがない。
観賞後もそれは変わらないけど、同時に綱吉が菅野美穂で良かったとも思います。
綱吉は大きなタレ目にはれぼったい唇。華美で、外から見たら苦労なんてしたことなさそうなお人形みたいな顔。
見た目だけなら絶対石原さとみだな〜。ちょっと若すぎか。
でも父の呪縛から覚めた時の菅野美穂は圧巻だった。切ない自虐的な笑い。まさに綱吉のイメージ。

綱吉編は、政を行う十分な力を持ちながらも遠ざけられ、子をなして家を繁栄させる為だけの民からも嫌われたお飾りの将軍の人生、大奥総取締役vs将軍の父の水面下の争い、ずっとそばに居た忠臣が選んだ最期、最初から最後までドラマがありすぎて、悲しすぎて。
とりあえず皆さん、大奥をお読みください…
後悔はさせませんから…
ちなみにもうすぐ15代慶喜なので、完結してから一気読みもアリ!!!!!!!!!!!!
み