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プーサンのマのレビュー・感想・評価

プーサン(1953年製作の映画)
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四十過ぎやや不健康で明日食う米をも心配しなければならない野呂さんに、容赦なく降り注ぐ星まわりの悪さには常に頭を抱えたが、カン子という小さな灯りを糧に生き、静かに突き動かされる姿には清々しく思った 頑固なカン子への羨望の眼差しと直向きな気持ちがものすごく純潔でさっぱりと描かれてて好感度高い それから戦後日本の活力とエキセントリックな思想が一致しててよい 死んだかもしれないカン子の見合い写真にヒヤシンスを捧げて合掌するシーン、わたしもこれくらいやさしくなりたいと思った あとはブラックコメディ効きすぎてて結構笑える
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