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怪盗ジゴマ 音楽篇のROYのレビュー・感想・評価

怪盗ジゴマ 音楽篇(1988年製作の映画)
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ミュージカル・アニメーション

和田誠 × 寺山修司

■STORY
どんなものでも盗めないものはないといわれる世紀の怪盗、ジゴマが何と今度は歌姫のハートに手を入れて、〈心の歌〉を盗んでしまった。しかもたった一つの名曲を・・・・・・。愛らしかった歌姫はさみしい女になってしまった。ジゴマを追う探偵、はてさて盗まれた〈心の歌〉とは、どんな名曲なのだろうか。一方、盗んだジゴマも実は困っていた。〈心の歌〉は隠すところがないのだから・・・・・・。

あの名だたる大泥棒メッキー・メッサーさえ裸足で逃げ出す!

■STAFF
◯脚本・作詩:寺山修司
◯監督・絵・作曲:和田誠
◯音楽:八木正生
◯動画:堀口忠彦
◯撮影監督:八巻磐

■VOICE
◯由紀さおり(さみしい女)
◯齋藤晴彦(ジゴマ)
◯仲代圭吾(街頭歌手)
◯山崎イサオ(探偵)
◯伊達英二(音楽商会の主人)
◯齋藤俊夫(名医)

■NOTES
原作は寺山修司の同名戯曲

本作は、小泉今日子主演の『怪盗ルビィ』と併映された。

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100年ほど前、はやりすぎたため上映禁止となった犯罪映画がありました。その名は「ジゴマ」。フランスからやってきた怪盗の名を冠したこの映画がどれほど日本人に影響を与えたのか、当時の記事を通して見ていくことにしましょう。

ジゴマはもともと、パリの新聞で連載された探偵小説でした。原作の著者はレオン・サジー。ピストルを持った怪盗ジゴマが、探偵の手をすり抜けて悪事をはたらくという内容です。

↑森本類「大悪党が大流行!?」『朝日新聞デジタル/ことばマガジン』2013-02-19、http://www.asahi.com/special/kotoba/archive2015/mukashino/2013021500001.html

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ジゴマ:
[1](Zigomar)フランスのレオン=サジー作の探偵小説の主人公で、出没自在の悪漢の名。また、その映画化されたもの。1911年(明治44年)初映画化され、有名になった。日本でも同年末に浅草金龍館で封切られジゴマブームを巻き起こしたが、社会問題となり上映禁止。

※一兵卒の銃殺(1917)〈田山花袋〉三「それから活動小屋をちょっと覗いた。ジゴマか何かをしてゐた」

[2]([1]から)悪漢、いやなやつのこと。

「コトバンク」より

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メッキー・メッサー:
「三文オペラ」に出てくる盗賊団のボス。メッキー・メッサーのモリタート=マック・ザ・ナイフ

♪ドレミファそらまめ約束したね
大人になったら結婚しよう

ドレミファそらまめ弾けて飛んで
さよならした日も青空だった

ドレミファそらまめあれから5年

今でも1人で待ってるかしら♪

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