もやし

カンパニー・マンのもやしのレビュー・感想・評価

カンパニー・マン(2002年製作の映画)
4.8
面白いけどかなり難しいな。




大企業のスパイの役職に受かった主人公は、身分を偽り、これからかなり高難度の仕事をやるかに思われた。が、やることと言えば海外のよくわからん会議に出席し、その内容を録音するというもの。
そんなことを繰り返す内に主人公はフラッシュバックを繰り返すようになり、自意識がよくわからなくなってくる。



ネタバレしないと何も書けないので1段階目のネタバレはします。ご注意を。




この時代は近未来なので、ただ嘘や騙すことが上手い人をスパイにするというよりは、そもそも自分自身の元の人格を忘れさせる装置があります。つまり一種の洗脳ですよね。敵を騙すにはまず味方からってやつですね。

発想としてはインセプションにかなり近いですよね。ストーリー展開はインセプションより何倍も複雑ですが。



主人公の思い込みと実際の現実が何段階にも交錯してもはや分からなくなってきます笑
そして主人公は何もわからない状況なのに、状況を全てわかったような顔をしてる奴等が何人もしょっちゅう新しい話を持ち掛けてくるのでもはや誰も信じられない。



まあでも終わってみるとそんなにハテナは残らず、良い作品だと思います。
主人公に手を貸してくれる謎の短髪美女が魅力的。
もやし

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