わかめ昆布

父恋しのわかめ昆布のレビュー・感想・評価

父恋し(1951年製作の映画)
3.7
哀愁と切なさが押し寄せてくる美空ひばり。

当時14歳ほどとは思えぬ酸いも甘いも噛み分けた大人びた表情や仕草が本当に唯一無二で、もはや達観した雰囲気すら感じられる。主題歌も良曲で、美空ひばりの歌声とマッチし泣けてくる。美しい鳥が鳴いてるかのごとく魅了される。

早苗の同居人の力強い東京の女感は良いアシストで、お土産の包み紙で活躍を知る演出も素敵。
音楽は終始悲哀的ムード。
ラストの演出は少しくどい気もするが、挑戦的で印象に残ったし後味が良くなった。
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