哀愁と切なさが押し寄せてくる美空ひばり。

当時14歳ほどとは思えぬ酸いも甘いも噛み分けた大人びた表情や仕草が本当に唯一無二で、もはや達観した雰囲気すら感じられる。主題歌も良曲で、美空ひばりの歌声とマッチし泣けてくる。美しい鳥が鳴いてるかのごとく魅了される。

早苗の同居人の力強い東京の女感は良いアシストで、お土産の包み紙で活躍を知る演出も素敵。
音楽は終始悲哀的ムード。
ラストの演出は少しくどい気もするが、挑戦的で印象に残ったし後味が良くなった。

若原雅夫（牧田雄二）
美空ひばり（恵美子）
三宅邦子（志村早苗）
北竜二（志村岱石）
桜むつ子（富子）
清水一郎（村井）
文谷千代子（おたい）
瀧謙太郎（三吉）
高屋朗（薬屋／旅の薬屋）
太田恭二（司会者）
奈良真養（お医者）
高松栄子（婆や）
寺田佳世子（女中）
早乙女信子（女中）
瀧久志（電報配達夫）
河村百合子（給仕）
吾妻正（医師）
音羽久子（看護婦）
中川健三（管理人）
人見（艶歌師Ａ）
小林和雄（艶歌師Ｂ）

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