「男はこうやって死ぬべき。」っていう映画。
これを褒めると世が世なだけに白い目で見られそうだが…
前2作のような派手さは無いものの、三隅研次がその美学に全振りしたようなカッコ良さ。
個人的には前2作より素晴らしいと思う。
そしてレオーネばりのタメ演出。
それでいて90分未満なのがすんごい。
特にタイトルバックで納刀するトミーの兄貴の圧倒的なタメに痺れる!
ラストの加藤剛との一騎討ちは三隅のベストでは無いか?
腹に刺さった刀を抜いてからの介錯、転がる生首の主観ショット。漢である。漢ならこう死にたいやつである。多分映画史上1番かっちょええ死である。
「冥府魔道に入ったぞ 大五郎」。
なんだよそのセリフ。どのタイミングなんだよそれって感じだけども。
この世で一番カッコイイ。死ぬ。
そういえば大五郎に拍手され調子に乗っているとハメ殺される草野大悟がなんか可哀想すぎて笑ってしまった。