萩原くわがた

フランケンシュタインの復讐の萩原くわがたのレビュー・感想・評価

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気品と格調高さ溢れる理想的英国紳士の概念のような俳優、ピーターカッシングが演じる狂気の科学者フランケンシュタインのシリーズ2作目。一作目では若き狂気的野望を暴走させて親友や倫理よりも己の夢の実現を選び、結果として取り返しのつかない失敗のみが残され死を宣告されたフランケン博士。
本作はそんなフランケン博士が死を免れて次なる生命蘇生実験を行うストーリー。前回の失敗を対策する周到さを見せるフランケン博士はなんだか余裕も行動力も増してるみたいで病院なども開いたりして、俳優ピーターカッシングの持ち味である人間力の強さがキャラに映し出され、前作に増して魅力を感じることができた。ファッションもこれまた様々にかっこいいやつを見せてくれるのでかなり満足。
今回の人造人間を演じた俳優は前作のクリストファーリーに比べると設定造形ともに人間らしさが強調されていたのだが、腐っても人造人間、やはり牙を見せた時の表情というのは恐ろしく見ててビクっとなってしまった。
ラストの展開も前作とはまた違ったものになっており、続編映画としてもしっかり楽しめた。