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さいはての用心棒のdiesixxのレビュー・感想・評価

さいはての用心棒(1966年製作の映画)
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ジュリアーノ・ジェンマ主演のマカロニウエスタン。
南北戦争末期。北軍の捕虜となっていた南軍兵士のジェンマは、無謀な戦闘から仲間を救うために奇襲作戦中止の密書を届ける案内役を任される。途中、北軍軍曹と奇妙な友情が芽生えるが、盗賊団の襲撃にあい、軍曹は殺害される。そこには北軍、南軍双方の裏切り者と盗賊団による資金強奪の陰謀があった。
じゃっかん設定が込み入っていて混乱するものの、仲間の命を救うために孤独な伝達に身を投じるジェンマの姿が泣ける。序盤で退場する北軍軍曹や、中盤に彼を手助けする北軍の退役軍人もいい味出している。
ヒロインは金髪グラマーのソフィー・ドゥーミエで、「巨乳のコニー」というあんまりにあんまりな役柄だが、可愛い。
途中で炎天下の荒野で目を焼かれる「先住民の拷問」にあい、視力を失ったかに見えたジェンマが1人ずつ盗賊団を殺していくくだり、イーストウッドの『ペイルライダー』のようで痺れる。ラストの決闘は、弾切れと見せかけて、十字を切るふりをして、ピット軍曹の遺品の拳銃でとどめを刺すのも熱い。
必殺シリーズの劇伴に影響を与えたと思しきジャンニ・フェリオのメインテーマ曲が最高の出来。
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