ゆう

トラックダウンのゆうのレビュー・感想・評価

トラックダウン(1976年製作の映画)
4.2
つけ忘れていたがずっと見たかったへフロンの作品を見た

黒沢清によって有名になったが、見たらもろ黒沢清影響受けてるやんと思いました。

まず上京した娘がやられ放題で凄い。もうちょっと親父に処世術を学んでから都会に出るべきだったとしか思えないやられっぷり、しかも最後は殴り殺される始末

あのボスの偽善者の振舞たるや凄いし、おまけに嫁を一酸化炭素をマスクで吸わせてオーブンに放り込むのは凄まじい。

加えて主役のジムミッチャムがロバートミッチャムの息子で、ミッチャムに少し口髭が付いただけくらいに激似で色々と楽しかった。

有名なエレベーター上下アクションもこんな手の込んだことしておいて誰も殺せず退散するのが良い。

全体的にダンボールが溢れている。
無論勝手にしやがれシリーズに繋がっている。

最後も見どころ、距離に対する感覚がこのへフロンにはある。

あとそれを実現させているカメラのジーンポリトがとにかくめちゃ上手い。

手持ちやパン、ティルト、その動きやタイミングがあっての、へフロンの演出を後押ししていると思います。
ゆう

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