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大砂塵のHKのレビュー・感想・評価

大砂塵(1954年製作の映画)
4.0
脚本がフロント、フィリップ・ヨーダンということで、これはベン・マドウ脚本だと言われたこともあるが、歴としたヨーダンの仕事で、しかしマジヘンな話なのはヨーダンの所為ではない。ジョーン・クロフォードがマーセデス・マッケンブリッジに敵意丸出しでスターリング・ヘイドンの役を変われ!と仰天アイデアを提案、というかそれはほぼ命令に等しかったのだ。そしてクロフォードは女だが男の役を演じてこの歪なウエスタンは生まれた。撮影に向かう車の中で、レイはふたりの女優間に漂う緊張感を思い出してはゲロ吐いていたという。下敷きは『カサブランカ』(42)。マイケル・カーティスの偉大さを改めて知る今日この頃。
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