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大砂塵のLEOのレビュー・感想・評価

大砂塵(1954年製作の映画)
2.3
街の有力者娘の横恋慕で濡れ衣を着せられ縛首になりそうになった酒場の女主人を昔の男が間一髪で救い出したものの、有力者の娘と町の男たちが追撃し女同士の撃ち合いの決闘をすることになる。
そして激しい撃ち合いの末に有力者の娘は死に、女主人は昔の男と黙ってその場を後にするという話。

ん〜、結構西部劇好きの自分ですが、初めてつまらんと思った作品だったなぁ。
まずオバはん同士がオッサンを取り合う話に全く華がない。
ヒロインである女主人役ジョーン・クロフォードも、戦前のアメリカ映画を代表するスターであったもののこの頃は引退に近い状態で久々の出演作だったそうだが、張り切っちゃったのか演技が大仰でくどい。
ストーリーも鉄道の利権絡みの争い、有力者の娘の屈折した恋愛感情、街の人間の集団ヒステリーのような醜い正義感によって焼け落ちる酒場と縛り首、無法者同士の仲間割れ、嫉妬による女同士の銃撃戦等々、とにかくエピソードが盛り沢山すぎてグダグダ。
ケチャップとマヨネーズべっとりのお子様ランチってとこですか。
それにしつこいくらいの山工事の爆破シーンとかが入って「何これ?」って感じでついて行けんかった。

女同士の西部劇って着眼点は当時としては物凄く新しかったろうし、社会派の問題を扱っているだけに、調理の仕方が良ければ面白くなりそうなのになぁ…。
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