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水の花のunkoのレビュー・感想・評価

水の花(2005年製作の映画)
3.5
異父母の娘達が現状の環境から逃避を描く。
思春期真っ盛りな美奈子(寺島咲)は家を出て行った母親の面倒をまだみている父親への少しの反感を感じた生活をしていた。
ある日同級生から母親が住んでいる団地の存在を知らされたことで、見に行くと、娘である優がいた。
その後、街中で偶然1人でぶらついている優を見かけた美奈子は、自身と母親の楽しかった思い出である海に行かないかと優に提案するのであった…。

とても悲しい物語。
父親も弁当作ったり頑張っているのだけど、思春期の娘で片親だけではこのようになってしまうのかな‥‥。
20歳過ぎてから反動が来るだろうからそれまで我慢してくれ…。
本作は異父母の娘達の旅というか、美奈子の回顧というか、疑似母を演じているわけだけど、血は争えないように、エンディングに向かう。

優は美奈子とは違うもん!という台詞がとても突き刺さる。
虐めているわけではなく守りたいと感じた行動が傷つけてしまう。
美奈子と父親の関係性も示しているようで心苦しかった。
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