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白馬城の花嫁のmitakosamaのレビュー・感想・評価

白馬城の花嫁(1961年製作の映画)
3.0
東映YouTubeにて。〇〇城の花嫁シリーズ4作のラスト。今作は美空ひばりと鶴田浩二というカップリングだ。
しかもシリーズ唯一のお殿様もお姫様も出てこないという変わり種。

舞台は白馬城のほとりの寒村。そこで機織りをする娘・お君に美空ひばり。村の言い伝えで、いつか殿様が自分を迎えに来てくれると夢見てる。ちょっとイタい。
白馬城というのは白馬の王子様ってことやね。
場所は設定されていないが、ズーズー弁を話す事、雪国な事に加え、劇中の空想シーンで花笠や会津磐梯山を歌うので
山形か福島とも解釈できる。

そこに代官に追われる殿様の一行が現れ匿うことになる。この殿様に鶴田浩二。
真相は殿様の名を語る盗賊で、その名も殿様小僧(笑)

殿様小僧を追い、お君も江戸浅草へ。先の設定を鑑みると中々の旅だな。
そこで、高田浩吉演じる岡っ引に気を遣いながら、スリの花房錦一と揉める。
お君はおでん屋の人の良い親父と懇意になるが、殿様小僧に輪をかけた大泥棒。コレに山形勲。江戸城の金倉荒らしの罪を殿様小僧になすりつける策士。

殿様小僧は江戸で逃亡する中、お君は白馬城下に戻り待つことに。
殿様と岡っ引は白馬城に追ってきた山形勲らをうち捕える。
ウン?山形勲は何しに白馬城の方に来たんだ???
岡っ引と殿様小僧らが手を組んだのかどうかもボンヤリしてる。(でも捕まった殿様小僧らか白馬城まで来るのは捕物の手下になったからとしか思えない)

全体的に美空ひばりのミュージカルシーンが多くて楽しい。鶴田浩二や高田浩吉も1曲ずつ歌う。
しかし、後半からラストにかけて上手く話が畳めなかった印象だ。やっぱりもう少しスッキリしたオチの方が良かったな。
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