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白馬城の花嫁のhummingbirdのレビュー・感想・評価

白馬城の花嫁(1961年製作の映画)
5.0
61年、カラー、シネスコ。沢島忠監督作品と気づかなくて見逃すところだった。監督のノンシリーズでは「暴れん坊兄弟」と同じぐらい良い話で、とても良かった。

監督得意のミュージカルでもあり、美空ひばりと高田浩吉のデュエット(うまい)、田中春男、星十郎が歌って踊るシーンも。楽しい!

監督の好きな横移動に加えて、この作品では縦移動も多用。クライマックスのアクションは横移動と縦移動を交互に繰り返し(監督は横移動重視で、殺陣で全身が写らなくても良いようだ)。この作品はセットでの撮影が多いと思うけど、セットの活かし方もうまい。

監督の作品では、庶民に対する共感の目線が時々あり、この作品でも年貢の取り立ての部分にそれがある。ここのデータでは脚本家が沢島忠だけど、作品でのクレジットは鷹沢和善(監督夫人)。

鶴田浩二は60年に東宝から東映に移籍していたようだ。美空ひばりとは鶴田浩二ともともと仲が良かったのと、高田浩吉も鶴田浩二の師匠で、ひばりとの共演も多い。仲良しで集まった作品なのかも(高田浩吉は大滝龍宇一のおじいさんらしい。知らなかった)

山形勲の仲間で名和宏が出演。
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