ワイカ

セルラーのワイカのネタバレレビュー・内容・結末

セルラー(2004年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

 超人血清を打たれる前のキャプテン・アメリカがなんだかチャラい!メジャーになったばかりのトランスポーターが悪役でなんだか新鮮!そして我らが平凡でパッとしないオッサン代表ウィリアム・H・メイシーが、ウィリアム・H・メイシー史上もっともかっこいい!

 悪い人たちに誘拐監禁された中年女性が、監禁先で壊れた固定電話を修復して救いを求め、それをケータイでたまたま受けた無関係の若い男性が女性の話を鵜呑みにして救出に奔走しちゃうという、稀有なボランティア活動を描いたお話。

 ツッコミどころはちょこちょこあるものの、ちゃんとハラハラ面白いサスペンス映画でした。1時間半というコンパクトな上映時間もちょうどよく、最後まで飽きずに見れました。テンポもいいし、途中途中のちょっとした笑いの要素もシリアスな雰囲気を和らげてくれて楽しめました。
 
 この頃ってもうそれなりにケータイは普及してたと思うけど、ビルの高層階やトンネルでは電波が通じなかったり、近くのケータイと混戦したり、米国ではこんなことも起きてたのでしょうか。

 キム・ベイシンガーが意外とたくましい。上腕部に頸動脈があってそこを切ったら死ぬって、米国の生物の授業ではそんなことも教えてくれるのでしょうか。

 後半はもう、キャプテンアメリカなんだから悪者をコテンパンにのしちゃって!と思いましたが、かっこいいのはあくまで我らがウィリアム・H・メイシー。あのロック様でさえ倒せなかった相手をかっこよくやっつけてくれます。

 暗いジャケットとは裏腹に、気軽に見れる良作でした。
ワイカ

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