mさん

セルラーのmさんのネタバレレビュー・内容・結末

セルラー(2004年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

普通に面白い
午後のロードショーとかでやってそうな感じ。
そりゃトップガンみたいな映像の凄さとかはないけど、ストーリーに不満点がなくて緊張感があってハッピーエンドだったのでこんな感じ。
最近は何かを犠牲にした少しビターなエンドや
必要以上にグロかったり、エロかったりする映画を多く見てたから、こんくらいのサクッと楽しめて緊張できる映画が一周回ってよかった。

普通によくできてると思ったのは
着信を受け取ったライアンは当たり前だが、
刑事や、誘拐されたジェシカまでもが動き続けて、物語の核に常にいたのでよかった。
あいつ今何やってんの?と言う疑問もない。
それぞれが必死に生きて動いてるので作品の都合も感じないし、緊張感が増す。
ジェシカとライアンの関係もよかった。
よく「守られるもの」「守るもの」みたいな感じで単純な関係のまま終わるパターンが多いなかで、ジェシカ側が異常なほどサバイバル能力が高くて監禁されてたあの冒頭からは想像できない場所や行動をしてくれるのでとてもよかった。

途中息子を救ったが夫を人質に取られて
脱出できないという展開もかなりすき。
単に話を引き伸ばしてる感じは一切しなくて、むしろ成功しまくってたら不自然だからああいうシーンがあることで作品のリアリティを上げてた気がする。いきおいでいくけど、少しでもブレーキを入れてしまったらすぐに形勢が逆転してしまう。そして一般人だからこそブレーキをかけてしまうよなぁ…と観客が感情移入しやすくなってる。

あの爽快感溢れるエンディングにそのまま乗れる映画はなかなかない。ちゃんとケータイのビデオ機能でビデオカメラ映像を録画してたりするし、「え、あれはどうなったの?」みたいな疑問も一切なかった。
mさん

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