トルーマンバロウズ

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間のトルーマンバロウズのレビュー・感想・評価

3.6
時は大正時代、精神病院に閉じ込められている青年の人見は自分自身の出生の秘密を探るために病院を脱走し、北陸にある裏日本と呼ばれる地域に向かうことにしたが・・・・。

吉田輝雄主演の自分自身の出生の秘密を探る青年が体験する恐怖を描いた怪奇ミステリー映画の激ヤバ異色作。
ストーリー的にはかなりチグハグで正直わかりにくい部分もかなり多かったのは少し残念であった。
しかし主人公たちが奇形人間だらけの島に到着してからの展開はかなりヤバくて人間ではなく完全に怪物のように描かれている奇形人間たちのトラウマチックな造形や異常性癖が語られるクライマックス、そして印象的なラストの花火などしばらくの間この作品が封印扱いされていたのも納得の出来であった。
全体的に日本映画史に残るかなり奇怪な作品であった。