みきわめとおる

日本の仁義のみきわめとおるのレビュー・感想・評価

日本の仁義(1977年製作の映画)
3.6
孤狼の血 LEVEL2にたどり着くまでの道程が修行のようになって参りました。

東映ヤクザ映画群を観てきて、すごく感じたことは、当たり前なんだけど、監督も脚本家も、俳優も、スタッフ全てが戦前に生まれ、敗戦を経て1970年代に存在していたという事。

「実録私設銀座警察」は、終戦間もない銀座のヤクザ達。
「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」は、戦後間もない鶴橋や、阿倍野の在日ヤクザ達。
「広島仁義 人質奪回作戦」では何度となく
舞台となる広島の原爆ドームが映し出された。

スタッフも、演者もリアルに戦争をくぐってきた者たちが生き抜く為のヤクザ戦争を演じているからえもしれないど迫力が生まれている。
そして我が愛する王将のヤクザ社会と繋がる闇が今白日のものとなってきた。
それでも私は明日も行くのさ、王将へ。