とらキチ

日本の仁義のとらキチのレビュー・感想・評価

日本の仁義(1977年製作の映画)
3.9
中島貞夫監督追悼。
キャバレーですれ違いざまにホステスの乳を揉む林隆三にブリーフ一丁な千葉チャン…「コンプライアンス?なんじゃワレ!コラ!」と言わんばかりにのっけからカマしてくる。
東映実録ヤクザ映画シリーズ終焉後に製作された作品。実録ヤクザシリーズお馴染みの面々に、岡田茉莉子、フランキー堺、林隆三といった東映外の俳優、さらには鶴田浩二まで復帰させた豪華なキャスティング。ひとつのヤクザ組織が抗争事件や内部の裏切りによって追い詰められ、崩壊するまでを描いていて、抗争劇そのものは結構サクサク進む。そこにフランキー堺と岡田茉莉子、そして拓ボンのちょっとイイ話しを入れ込んでくるのが、中島作品たるところ。
ナレーションを城達也が担当しており、実録路線シリーズとは違って実に聴き心地が良いのもポイント。
終盤、文太さんが自暴自棄になってからの泣かせ&怒涛のドラマチックな展開は、結構グッとくる。そしてラスト、あの法事真っ只中のお寺での鶴田浩二が乗り込んでの銃声エンド!には震えた!
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