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日本の仁義のchanmoreauのレビュー・感想・評価

日本の仁義(1977年製作の映画)
3.9
CS録画を寒い日に暖かくなるかもと鑑賞😅
恥ずかしながら初見
深作と比べると中島作品さほど観てない

1977年というのがポイントで
仁義五部作も終わりヤクザ映画の新機軸も
もはや行き詰まりを迎える時期
ここでメインを張る面々は
文太も鶴田浩二も千葉ちゃんも親分格で
どうにも辛い選択ばかり迫られる
対してフランキー堺、川谷拓三、そして
林隆三は何とも自由に楽しそうだ
チョイ役だけど石橋蓮司もまた

この辺りが中島貞夫の魅力で
深作とはまた異なるユーモア感覚にニヤリ😁
そもそもこの大仰なタイトルは東映から
与えられたものなんだろうけどそれを反転して
『日本の仁義(なんてハナからあるかい)』
とばかりに、もうヤクザ映画は煮詰まってる
でもやるんだよという冷徹と情熱の奇妙な
アンバランスが何とも楽しい😀

人によっては文太がシャブを決める姿は
なんだかリアルで嫌かもしれない
でもそんなキツめの描写と
フランキー堺が文太の息子を肩車して
ランニングホームランを狙う姿が
同居する所が本作の魅力と言っていい

中島貞夫作品これから少しづつ観ていきたいな
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