Taka

悲愁物語のTakaのレビュー・感想・評価

悲愁物語(1977年製作の映画)
3.7
某企業が、人気外国人ゴルファーに対抗すべく、若きゴルファー桜庭れい子 (白木葉子!) を猛特訓、自社のマスコットガールに抜擢し、人気急上昇するが…

な~んやコレ!
主題がどこにあるのかサッパリチンプンカンプンですがな!
序盤はスポ根っぽいが段々奇妙な方向に変わっていく、予想不可能な怪作!

突如スターに祭り上げられた若い女性の光と影/栄光と転落。
女性を食い物にする大企業とTVの非道。
ダメ男とダメ男好きの女の悲恋。
変わっていく姉を慕う弟の苦悩と初恋。
上流に憧れる、もしくは平凡な日常から抜け出したい哀れで心の醜い主婦の嫉妬。

と、ころころ顔を変えていくノン・ジャンルの不条理劇か?

構図・ライティング・演出等々全てに個性が出しゃばっていて、恐らくは「如何にも鈴木清順」的なんだろうな、と思う。
原案が梶原一騎というのも不思議な感じ。

突如狂う原田芳雄に笑いを禁じ得ない。。。
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