Monisan

悲愁物語のMonisanのレビュー・感想・評価

悲愁物語(1977年製作の映画)
3.4
観た。

何とも途中からずっと嫌なお話だったな。人の、女性の嫉妬からの憎悪と、若くして成功した女性の崩壊と。何も救いも無いし、わりと胸糞悪めの内容だったな。

梶原一騎原作で、新人女優の白木葉子が主演。前半はまぁこんなに脱がなきゃ駄目かという程、よく脱ぐ。後半はイジメられ悲惨な役回りに。そしてこの女優さん、この1作品しか出てないのか…闇を感じる。
白木葉子は明日のジョーのヒロインと同じ名前。まぁ昔はそういう芸名の付け方はあったのか。

なんだろうな、寝取られ系の元祖というか綺麗なものが壊れていく様子を楽しむサディズムのような雰囲気もあってあまり好きな映画ではない。

45年前の東京の街並みや、暮らしの様子等が観られるのは貴重で楽しい。またチラッと映る当時のadidasのデザイン格好良くて驚く。

演出も独特、急なズームは時代かもだけど、同じ表情を繰り返し繋いだり、緑の影の表情とか不気味なんだけど。総じてあまり好みでは無いかも。

鈴木清順、監督
Monisan

Monisan