劇画という大人向けマンガのジャンルを生み出した辰巳ヨシヒロさんの生涯を、実際に作品として描かれた5本の短編を折り込みながら描いたアニメ作品。
戦後の混乱期や、家庭環境も複雑な中で少年時代を過ごしたことが、あくまで大人向けの毒のある作風になったことと、どこかリンクしてるような。
5つの短編は、エンタメとして衝撃的なつくりにしてるけど、どんなに辛く貧しくてもたくましく生きていかざるを得なかった人達への敬意を作品の底に感じるので、そういう意味では心惹かれる作品たちだった。
昔の作品としては決して珍しくないような作品だと思うんだけど、今となってみると新鮮で、こういうものって時代の流れの中で忘れられていくのかな、って寂しさも少し感じた。
