Avayette25

キャスト・アウェイのAvayette25のネタバレレビュー・内容・結末

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

メンフィスに戻ろうとしている所、
航空便で事故に遭い
一人無人島に漂流する
FedExシステムエンジニアの
チャックノーランド。

荷物はギリギリまで開けなかったの流石
(命の危機を感じてから殆ど開けましたが笑)

体力も限られる中、
アルバートの遺体を
ちゃんと埋葬してあげた。

ビニールボートで脱出しようとしたが
破けたり怪我したり
もう一巻の終わりか...?
どうするんだと思ったが
そもそも結局足が着く程度の所までしか
行けなかったのねと笑
食べ物もろくに食べれず思考力落ちてたからもあるだろうが無謀だなと思った場面もありながら。

火を付けようとするも
どんどん手もボロボロに
理想のように上手くいかない。

リアルな無人島生活。
トム・ハンクスの演技力で
没入感が高い。

バレーボールに顔を描き
火の神様のように崇めた?
フランクルの夜と霧ではないが
どんな状況下でも
信条を持つことは大事だなと。
力を与えてくれる。

火を起こす為には
下などに空気の通り道を開ける必要。

誰も居ないが
俺が火を起こした!と躍起になる気持ちもとても分かるくらいこちらも興奮しました。
火が起こせれば希望はデカイなという安堵感。

ココナツミルクは下剤でしかないと。

歯も磨けず
元々の虫歯も深刻に。
虫歯ごと破壊したり
勇気が凄い。
極限状態だから仕方ないかもだが。

4年後🤣

凄い時の経過。
人間(チャック)の生命力に平服。

魚刺すのもプロの域になってて草
顔付きや雰囲気も

1時間でここまで話が進み
まだ映画はやっと折り返しだが
ここからどうなっていくのかと
展開が楽しみになりました。

具体的な計画。
数値を用いて
測定や期限設定。

時に背を向けるのは大罪だ。
口癖が自分の糧に。

バレーボールには
ウィルソンと名付けていた。

1500日という途方も無い時間を過ごした
無人島から離れ未知の旅路へ。

ウィルソンとの別れ
自分の命を危険に晒してまで
助けようとした。
それほどまでに精神的支柱だったのだろう。
自分もかなり涙腺に来ました。

限界状態で、
貨物船を目にしても
すぐに反応出来ない所もリアル。

それから4週間後。

(ウィルソンにネタにしていた)
ジムスパルディングの紹介で
過去に治療を受けたジェリーラベットが今のケリーの夫という事実。

二人の間に子供もいる。(ケイティ)

ケリーの教授になる夢は、
チャックが事故にあって中断していた。

引火性の荷物があったのか?

500マイルも漂流
何週間も船が探していた

切なくシビアな現実をとてもリアルに克明に描いている。助かってハッピーエンドとそう単純な在り来りな映画ではない所がこの作品の魅力に繋がっている。

最後まで唯一中を開けず
希望をくれた翼のパッケージの荷物を届け
本人にも(気付いたのは後だが)
感謝も伝えられた。

色々な道。
ここからどう人生を歩んでいくか。
自分が決めること。
決めなければいけないこと。

キャスト・アウェイ
・見捨てられた人
・漂流者
まさに両方の意味を体現している作品。
一時的に世間からは諦められていた。
だが生きていたという事実。
嘗ての婚約者からの愛は失われていない。
だが4年も月日が経つと当然世間的にも諦めた方がいいと進言され彼女には新しい家族が。誰が悪い訳でもない。
苦しむのは当事者だけ。奇跡の生還を果たしてもこうなる結末があると、人生はシンプルじゃないなと痛感させられます。事故は色んな意味で悲惨ですね。
若干スピ的に考えると、
チャックが仕事に陶酔し過ぎていた、
周囲の苦労も顧みず、といった所もあるかもしれませんね。そういった事が引き寄せてしまったと。
時間を巻く事ばかりの意識で
周囲にも伝播させ
引火性の荷物があったのを黙っていた社員がいた可能性や、何かトラブルの種を見つけていたが時間が押してしまうとチャックに叱られると思った社員が報告しなかった
など事故の原因がもしかしたら
間接的に彼本人に起因していた事も考えられますね。
あくまで1つの想像ですが。
ただの偶発的事故かもしれませんが。
それでいうと
ワークライフバランスですね。
仕事に熱を入れ過ぎたり
周囲に負荷を掛け過ぎると
結局は自分も苦しむと。

色々考えさせられる良い作品でした。

「息をし続ける。
潮が何か運んでくる。」
Avayette25

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