ペコリンゴ

ジングル・オール・ザ・ウェイのペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.8
記録。
ターボ・タイム

シュワちゃん主演のクリスマスコメディ。
ブライアン・レヴァント監督は本作でラジー賞の最低監督賞にノミネートされるも、最低なんて事はなく寧ろ最高。

仕事の忙しさから息子ジェイミー(ジェイク・ロイド)との約束を破ってばかりのハワード(シュワちゃん)が、息子の信頼を取り戻すため、子供たちに大人気で品薄状態にある「ターボマン」人形を入手するため、クリスマスイブに沸く街中を奔走するお話。

今のところシュワちゃん主演のコメディ映画はこれが最後みたい。『ターミネーター』で骨の髄までビビらされた子供の頃の僕はこの映画で随分救われたものです。

ターボマンはアイアンマンを500倍くらいダサくしたようなビジュアルですが、大人たちはこの人形を買い求めるために必死。

我が子のためなら…という親の心理を面白おかしく描き、しっかり心を温めてくれるこの作品は、同じくクリス・コロンバスが携わった『ホーム・アローン』や『グレムリン』と肩を並べるクリスマス映画と言っても過言では無いでしょう。

ウケるのはやたら大人げないシュワちゃん。

手に入らない苛立ちからターボマンのパネルにガチギレして破壊。子供用アスレチックで女の子を追い回してヘンタイ扱いされ、襲いくるトナカイを容赦なくブン殴る(直後酒を酌み交わし和解)などなど。

とはいえ、全ては息子のため家族のため。
そのお茶目でひたむきに頑張る姿は応援したくなる事間違いなし。

流石に終盤の展開は偶然の産物としか言いようが無いし、やや都合が良すぎる気がしないでもありません。

だけどこれはクリスマス映画。
奇跡の一つや二つ起こっても不思議では無いでしょう。