トールキン

Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?のトールキンのレビュー・感想・評価

4.0
現在「テルマ&ルイーズ」の4K版が公開中で、そう言えばスーザン・サランドンが出てたな、他にどんな作品に出てたのかな、というわけでこの作品に行き着いた。昔見たことあって10年以上ぶりの2回目。役所広司のオリジナル版は何回も見たことあるくらい好き。

ストーリー構成、展開はオリジナル版とまんま同じ。それでも充分に面白い。登場人物一人一人がとてもユニークでついつい笑ってしまう。それくらいコメディ要素もふんだんに盛り込まれている。
オリジナル版の影響が強いせいか最初から最後までどこを切り取ってももはやリチャード・ギアが役所広司にしか見えない。いや、リチャード・ギアの紳士的な雰囲気めちゃくちゃ良かったんだけどね。
同じくスタンリー・トゥッチは竹中直人、リサ・アン・ウォルターは渡辺えり子、それぞれの役柄にめちゃくちゃ被って見える。

ダンスシーンでは皆それぞれイキイキと踊ってる姿が印象強く、その熱量がとても伝わってくる。
何か新しいことを始めるのに早くも遅くもなくその決意が第一歩となり、一つのことに打ち込んだり一生懸命になったりしている人って本当に人生に充実感を得ているなあって思える。客観的に見て羨ましく思うし尊敬したり憧れたくなる。

オリジナル版とはちょっと設定が異なるこちらでは夫婦に重きが置かれていてリチャード・ギア、スーザン・サランドンの夫婦としての、パートナーとしての関係性が良く描かれていると思う。見たことある方は分かると思うけど、ラストの演出でのあのセリフはめちゃくちゃグッときた。
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