揺籠ふぃるす

凶人ドラキュラの揺籠ふぃるすのネタバレレビュー・内容・結末

凶人ドラキュラ(1966年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ハマードラキュラマラソン
第3作/全9作品+番外1作品

カッシング教授不在、リー様カムバック2作目。シリーズ通算3作目。

2作目『〜花嫁』が自分にハマりすぎて、どうしても評価が辛くなってしまう。でも、美術は相変わらず良いですね。

テンポはまったりで、心理的に忌避感や嫌悪感を抱くような不穏な演出とヴィジュアル的なショックを与えてくるのがホラー然としておりました。

中盤のリー様の復活シーンが一番の山場。ターゲットにされた若夫婦が僧院に逃げ込み、もう安心だと思わせてから、吸血鬼側としたら蛮行とも思える僧院襲撃。リー様の眷属をつくろうとした場面はセクシーでした。見事、ヒロイン奪取に成功。

馬チェイスで、ドラキュラ城内にてバトルかと思わせて、まさかのお堀。吸血鬼は流れ水を渡れない設定を駆使して、リー様を氷漬け。

1作目が日(火)で、3作目が水(氷)と対になっておりますが、設定盛り過ぎて、人間より弱くなってないですか?

副題はプリンス・オブ・ダークネスですよ。闇の王子ですよっ!

イキってた奴がメチャ弱いっていう、滑稽という名の懲悪制裁ですかね。

今回のゆるキャラは、僧院でメンタルケアに励む小さい丸眼鏡が愛らしい小太り紳士。完全にレンフィールドでした。
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