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プリティ・ウーマンのYYamadaのレビュー・感想・評価

プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)
4.1
【恋愛映画のススメ】
プリティ・ウーマン (1990)

◆映画のジャンル:
 ロマンティック・コメディ
◆ロケーション:
 ハリウッド・ビバリーヒルズ
◆パートナー(カッコ内は公開時年齢)
 ♀️: ジュリア・ロバーツ (22)   
 ♂️: リチャード・ギア (40)

〈見処〉
①ラブコメ映画、歴代No.1ヒット作!
 J.ロバーツが贈る90'sのおとぎ話
・『プリティ・ウーマン』は、1990年公開のロマンティック・コメディ。
・本作の舞台はロサンゼルスのハリウッド地区。娼婦のヴィヴィアン(ジュリア・ロバーツ)は、偶然知り合ったウォール街の実業家エドワード(リチャード・ギア)に高級ホテルまでの運転を頼まれ、1晩300ドルで話し相手として買われる。
・ヴィヴィアンに興味を持ったエドワードは1週間の契約を結ぶ。エドワードにとってはほんの気まぐれ、ビビアンにとっては最高の顧客。その2人がいつしか惹かれ合い…。
・オードリー・ヘプバーンの代表作『マイ・フェア・レディ』(1964)をストーリーの基とした本作は、ジュリア・ロバーツは一夜にして大スターにした、史上もっとも稼いだラブコメ映画。主題歌となったロイ・オービソンの1964年のヒット曲「オー・プリティ・ウーマン」は、本作にてリバイバルヒット。現在でもCMで度々使用されている。

②名作には、トリビアも一杯
人気・知名度とも抜群の本作にはトリビアネタが溢れている。ユニークなものを抜粋のうえ、転機しておきたい。

・ヴィヴィアン役の候補女優: サンドラ・ブロック、メグ・ライアン、マドンナ、サラ・ジェシカ・パーカー、ドリュー・バリモア、ミシェル・ファイファー
・エドワード役の候補男優: ジョン・トラボルタ、シルヴェスター・スタローン、クリストファー・リーヴ、デンゼル・ワシントン、ダニエル・デイ=ルイス、アル・パチーノ
・本作で描かれるジュリア・ロバーツの裸身には、ボディダブルが多用。有名なポスターも、175cmのロバーツにハイヒールを履かせ、180cmのギアの身長を超えないようにするため、ボディダブルで撮影し、頭部のみ差し替え。
・エドワードがネックレスのケースでヴィヴィアンの指を挟んで脅かす名シーンは、リチャード・ギアのアドリブによる。
・作中で鑑賞されたオペラは、裕福な男性と恋に落ちる娼婦を描いた『椿姫』。ヴィヴィアンが感動した理由もわかる。
・企画当初の映画タイトルは、エドワードとヴィヴィアンの契約金額に因み『$3000』であった。
・当初の脚本では、ヴィヴィアンはドラッグ中毒。ラストシーンは、エドワードがヴィヴィアンを車から放り出し、ヴィヴィアンはバスに乗車し、虚ろな瞳で窓の外を見るというダークな内容だったそうだ。
・リチャード・ギアは、本作のことを良く思っておらず、本作の質問が集中すると機嫌が悪くなる。

③結び…本作の見処は?
◎: ラブコメ史上、有数のハッピーエンドな作品。コテコテ演出なれど、鑑賞者が期待する最高の大団円が待っている。
○: ヴィヴィアンが初めて淑女の姿になるシーンや「オー・プリティ・ウーマン」の曲が最初に流れるシーンなど、焦らしが利いた演出が本作の抑揚につながっている。
▲: いま観ると、女性差別も甚だしい描写も多く、「現代」ならぬ「90年代時点のシンデレラストーリー」と認識しておきたい。
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