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愛情萬歳のinoueのネタバレレビュー・内容・結末

愛情萬歳(1994年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2回目鑑賞。
1回目では理解しきれなかったため。

シャオカンは内気なゲイ、メイはおそらく彼氏と別れ仕事に明け暮れる毎日、アーロンはストリートで暮らしてどこか安定や夫婦を求めている様子。

誰かにされてるわけではないですが、
どこか孤独な3人。

セリフなしで行くことによって余白が生まれて引き込まれる部分は確かにありました。
なにより冒頭アーロンとメイのベットに行くまでが、「言葉なしにいききる」演出に気迫を感じて見どころでした。
メイがディスプレイの受話器を見て、
今までとは逆にアーロンに寄り付く姿は特に。

ラストは、3人の孤独とどうしようもない虚無感をメイが表してくれてよかった。
もう演技の迫力がすごくてこっちまで泣きそうになるくらい。

ラストの数カット、
1人明け方仕事に向かい、車のエンジンがかからなかったり、まずそれまでにそっけない態度の客や取れない契約、退治できなかった蚊やお風呂の最後にガスが止まったりと些細なことが満足いかずにフラストレーションが溜まって泣き出す。
その心情を表すように長々とあたりに広がる再開発地区。

台北の儚さというか、
とても良いもの見れた気がしました。

硬い光と青い情景も良いですね。
自然光とかけ離れています。





好きなシーン
•シャオカンが臭いドレスを洗って着る
•そのドレスで筋トレ
•メイとアーロンのベットの下で
 ハンカチ片手にいたす
•朝メイがマンションに来て
 焦ってはち合わす
 2人の少しオーバーなリアクション
•曇りガラスを拭いた手でスキンケア
•足で蛇口捻る
•慣れた手つきで寝る支度(サプリと水を飲み、可愛いアラームを合わせて)
•スイカにキスしてボーリング
•長泣きシーンにて徐々に陽が出てくる


音楽なかったんだ、!
気づかなかった。
2人ともイケメンだったので、
それも良いのかも。
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