原一男監督との子供を産んだ元カノを追ったドキュメンタリー。さすが（？）原一男監督の元パートナー、とんでもなく強烈。もうはじめからずっと怒っているし、何を話しているのか半分くらいは聞き取れない。完全に作品との距離が大きく離れて一歩引いてしまったのに、彼女の怒気のパワーになぜだか惹きつけられて無事最後まで鑑賞。
日本のウーマンリブ運動の中心となる人ってこんなに激しいの。安保闘争の時代だし、この頃の日本は社会を変えようとする人たちの熱気がみなぎっていたんだろうな。その台風の目になるにはこれくらい強さがないとダメなのかもね。
よくカメラの前でそんなに血気盛んな姿ばかり見せられるなあと感心してしまうし、彼女は出産シーンまで見せている。このシーン、監督が日和って汗だくになりピンボケになってしまったということだけど、彼女の気迫、人並外れた大物感は十分に伝わる。戦後の生きにくい世の中に風穴をあけ、たくましく生きる女性がいた。もう圧倒されっぱなし。
