えるる

一命のえるるのネタバレレビュー・内容・結末

一命(2011年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

救いのない話が見たくて鑑賞。

戦が終わった後、生活に困った浪人達が大名屋敷に庭先で切腹をさせてくださいと言う狂言切腹が流行っていた。困った大名家は多少の金を渡して追い払うが瑛太が行ったその屋敷では、なめられては困るから腹を切らせるという決断をした。本当に切腹に追いやられる瑛太の最後の望みは少しだけの猶予と3両だったが聞き入れてもらえず。持っていた刀は鞘に入った竹の刀。竹の刀で切腹する為に苦しむ、煽られる、止められない。
次の狂言切腹の海老蔵がやってくる。ここで話される瑛太の話。父親代わりで育てた息子を酷い死に方をさせた恨みを晴らす様に死を覚悟で大立ち回りをする。

瑛太の切腹が凄い酷い。自分で死ぬまで木で腹を刺すってしんどすぎる。殺してくれー、殺してあげてーって本当に思う。海老蔵なんで髷だけ?と思ったけど、やっぱり切腹だよねってなった。乗り込んで竹光?瑛太が竹光だったからってのはわかるけど死ぬ気でいったなら真剣で殺しまくって良かったのではないか?竹光だから敵すぐ復活しちゃうし。
最後の大立ち回りはいまいち納得がいかなかったものの、最初に死ぬ事が確定し、理由と共に生い立ち、海老蔵の気持ちに移っていくストーリーや構成、雰囲気は凄く良かったです。

酷い話だが何故かまた観たい気持ちになってます。
えるる

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