ひげしゃちょー

一命のひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

一命(2011年製作の映画)
4.2
切腹シーンを見るためだけにも観てほしい。痛々しくて目を覆った。 竹光での切腹を見事なまでの迫力で演じてた瑛太は圧巻の一言!! 畳の上ではなくて砂利の上で切腹したのは求女の想いが伝わってよかった。 ストーリーにも考えさせられる箇所はいくつかあった。 一つは津雲の台詞である「我らはただ春を待っているだけだった。」 そこには下層社会で生きている本音がつまっているんだろうなと感じた。 もう一つは切られたマゲを踏み誰にも気にもとめられず、つぶされているにも関わらず切腹した武士たち。 そこには己の見栄なんぞ他人から見たらその程度のものだという皮肉を感じた。