このレビューはネタバレを含みます
2022.42 ＊129
小林正樹『切腹』のリメイク。
前作を基準に観させてもらった。元の白黒の方が、白洲の感じがものものしくて好きだった。
比較して違うところは細々とあるけど、大まかな印象で違うところ↓
前作
・井伊家がもっと陰湿に描かれていて、求女の憐れさ＆津雲の怒りと分かりやすく対比されていた。
・その反面、やや一方的で説教くさいという弱点もあった。
・悪い奴らvs悲劇の正義執行人という感じ
今作
・井伊家の一部、特に勘解由は、人の心を持っている。悪者ぽく描かれた沢瀉に関しても、イジメというより武士の誇りを失った求女への怒りが強い。
↓
したがって、一方的なお説教というよりは、より人と人との思想のぶつかり合いを感じた。
・しかし、井伊家の陰湿さが無くなったが故に、津雲の逆恨み感が増してしまったかも。そもそも切腹させて欲しいと言ったのは求女なので。
・前作に比較して、武士vs人間という感じ
松竹
音楽 坂本龍一
殺陣 辻井啓伺
撮影協力
東映京都撮影所
ロケ協力
西本願寺 南禅寺 勝持寺 化野念仏寺 吉田神社 松竹京都撮影所 ほか
