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金曜日の別荘でのhasseのレビュー・感想・評価

金曜日の別荘で(1991年製作の映画)
3.3
演出3
演技4
脚本2
撮影4
音楽5
技術3
好み3
インスピレーション2

官能的な恋愛ドラマの名手マウロ・ボロニーニの遺作。

セックスしたあとに「金曜・土曜は愛人と浮気していい?」と訊く妻に対して二つ返事でOKする夫の懐の広さ! からの、実際に妻がウキウキとセクシーな衣裳を身につけ、家をあけた瞬間にヘラり出す夫の弱さ! バーの酒で気を紛らわし、最後はお家で自分らの結婚式の録画を見返すという未練たらたらっぷりが面白い。ジュリアン・サンズの名演。

妻役のジョアンナ・パクラも切れ長の目、がっしりした顎や肩、抜群のプロポーションで印象に残る。

妻の愛人への嫉妬で、妻への愛が憎しみに変わり殺す一歩手前までいくんだが何とか踏みとどまり、愛を再確認する。めでたし。だが、妻は多分また浮気するだろう。SMプレイに目覚めてしまったが、夫は優しすぎてSに徹しきれなさそうだから。(どうでもいい妄想)

ストーリーは小粒で大したことないが、ワンシーンの長さが長すぎず短すぎずちょうどよくて、苦もなく見れる。
青っぽい夜明け前の海辺にある別荘で、立派なエンタシスに囲まれながら、ピアノの演奏を聞くシーンがかっこよかったのと、モリコーネの音楽はやはり最高。
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