上海十月

仇討の上海十月のレビュー・感想・評価

仇討(1964年製作の映画)
4.8
久しぶりに再見。北米ではDVD出てるけど日本で出てない。出てない理由がわからないが橋本忍脚本の傑作です。回想が次々にやってくると同時に仇討の準備が進みラストのやりきれない血塗れなカタルシスに集約される。これ橋本忍しかできない。しかし、き・ワード連発でおそらく日本映画でも上位に来るかNo.1の数だろう。「切腹」の2年後なんで、より家族、友人、恋人まで巻き込み拡大して悲劇に突き進む。仇討が見せ物化され体面保持に一生懸命な家老連中と複雑な封建社会を描く。中村錦之助の友人役の小沢昭一がいい味だ。たまに見ると日本社会って変わらないなぁと改めて思う。
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