全体的に俳優陣の表情の演技がレベルが高いんだけど、ただ特に主演の中村錦之助の眼力と表情から彼の演じる新八の心情が非常に優れた佳作。
見世物で一大イベントのような盛大な仇討へとどうして向かっていったかの内容が描かれてるんだけど、逃れられない負の連鎖から、武家社会や侍としての尊厳などを含めたのはやはり橋本忍脚本なのもあって見ごたえある。
そしてこの仇討イベントこそが新八の尊厳を踏みにじる武家社会という矛盾。
そして前述したけど本当に中村錦之助の表情が本当にすごい。全体的に映像の見せ方もあるけど、仇討の決闘のところの力強すぎる迫力はかなり印象に残る。顔に血がついてるのもあるけど。殺陣の迫力もかなり光る。
だけど侍らしい"真剣勝負"としての面白さは仇討よりも、むしろ途中の新八と主馬の一対一のほうがよっぽど強く印象に残るとい不思議な作品
