津軽系こけし

戦艦ポチョムキンの津軽系こけしのレビュー・感想・評価

戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)
3.6
最高の技法を、赤旗に捧ぐ


【モンタージュとやら】

⬛️いわゆるモンタージュ技法を確立した世界的著名作品。圧政の打倒を誓う水兵と民衆による革命模様を描きます。

⬜️何がすごいのかはっきりとは分からない。けれどグリフィスの映画とかと比べてみると、短いカットの連続が鑑賞者の高揚を促して効果的に働いているのは分かる。

あとクレショフ効果(前後のつながりがない画像や映像を無意識に関連づけてしまう心理現象)を駆使した演出も輝いていた。雑用をやりくりする水兵たちのカットとウジ虫のスープが交互に連続することで、彼らの鬱憤がひしひしと伝わってくる。
カメラと被写体の距離による心理効果にも、ロジカルな基準が確立されているので、短いカットの連続の中でも的確に緊張を生み出している。

🟥噂に聞いていた階段のシーンもたしかにすごい。乳母車が階段を滑り落ちてゆくシーンは固唾を飲む。そして赤ん坊の結末を知ることができないというのも妙に不安を煽られる。

【まとめ】

⛴歴史的映画とようやく対峙。詳しい云々は見識のある人の言葉に耳を傾けてみるとします。
津軽系こけし

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