ねぎとろ

戦艦ポチョムキンのねぎとろのレビュー・感想・評価

戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)
5.0
観てたわ、の記録。

過去の感想:
傑作。さすが。編集は映画を構成するアートなんです。彼のすごいところは全てのエディティングポイント、全てのカメラアングルにおいて、理由がある。そしてその理由を説明することが出来る、本当に数少ない映画監督なんですよ。熱いですよ!映像において、1フレーム1フレームに注目しても、それ自体が完璧な写真でなくてはならない、という信念。そこまでこだわって撮った映像を、映画という形にするのは編集。いやね、映画ってね、実際何も伝えてないんです。絵の組み合わせによって、観客一人一人の頭の中をある程度コントロールするのが編集の仕事なんです。エイゼンスタインのやった実験のひとつにこんなのがありましてね。1.男の人の顔の写真とスープの写真を順に見せる。2.男の人の顔と棺に入った女の人の写真を見せる。3.男の人の顔と遊んでいる子供の写真を見せる。そして反応。1には男の人は腹が空いている。2には男の人は悲しそうに見える。3には男の人は楽しそう嬉しそうに見える。という答えが多かったそうな。そう、これが編集がつくる意味合いなんです。ただそれ自体だけでは何の意味も持たない絵をつなげることによって、意味をつくり、感情の操作をする。いうなれば、編集によって映画が決まる、というわけですわい。
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