たまご

岸辺のふたりのたまごのレビュー・感想・評価

岸辺のふたり(2000年製作の映画)
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悲しい内容のはずなのに三拍子を刻み続けるアコーディオン(?)の音色が印象的。状況に合わせるともっとしんみりゆったりとした音楽でもいいのに、淡々と進む拍子が時の流れを感じさせる。どこかに行ってしまった父親を待ち続ける様子は、戦争に行った父親を待ち続ける子どもの様子と重なるものが。友だちができて、結婚して、子どもができて、という中で父親のことを忘れていく、、という話だと思っていたら真逆で、子どもの中での親の存在の大きさを感じさせる。「岸辺のふたり」という日本語訳が素敵だなぁ。
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