けーはち

ロサンゼルスのけーはちのレビュー・感想・評価

ロサンゼルス(1982年製作の映画)
3.3
原題「Death Wish 2」で「狼よさらば」の続編。LAで愛娘を凌辱され殺された男のリベンジスリラー。音楽担当ジミー・ペイジ、不良たちがヒップホップでなくロックで踊りまくるのが印象的。前半の「溜め」となる陰惨な凶悪犯罪の釣瓶打ちは、車のトランク一杯に詰めた機関銃で銃撃戦したり、かと思えば白昼路上で刃物をブンブン振り回す暴漢に十数人もの警官が発砲出来ず手をこまねいて刺されまくりの大惨事で酷すぎるし、それだけに主人公に撃たれた悪党のビクンッ、ピクピク、プルプルッと痙攣する死に様を執拗に映すカメラには笑いが込み上げるカタルシス。残り1人の犯人がヤク中で責任能力なし無罪からの精神病院に送致後、医師に化けた主人公に「セラピー」として電気ショックで処刑される流れも痛快。警察も市民も悪党どもに悩まされているため影ながら彼の暗闘を見守り応援してくれる。これ系の映画では治安のヤバさは極端に誇張されるのだろうが、80年代のLAには住みたくないなぁ。