爆裂BOX

13日の金曜日の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

13日の金曜日(2009年製作の映画)
3.3
行方不明になった妹を探す為、クレイは古い小屋の佇む薄気味悪い伝説の森、クリスタル・レイクを訪れる。週末を過ごす為にやって来た大学生グループの女性と共に僅かな手がかりをもとに捜索するが…というストーリー。
スラッシャー映画の代名詞的作品を、マイケル・ベイ製作でリメイクした作品です。監督は同じくベイ製作で「悪魔のいけにえ」のリメイクである「テキサス・チェーンソー」のマーカス・ニスベルが務めています。
どう料理していくのかと思いましたが、基本的にシリーズの「1」~「4」までをもとに物語再構成している感じですね。オープニングでサラッとジェイソンママことボーヒーズ夫人の凶行と被害者の反撃で首チョンパされるまでサラッと描いて、その後舞台を現代に移してクリスタルレイクを訪れた若者5人がジェイソンに襲われますが、この5人がメインかと思ったらアッサリやられて、それから6週間後にクリスタルレイク訪れた大学生グループたちがメインで襲われていきます。
ドラマ「スーパーナチュラル」のサム役でお馴染みジャレッド・パダレッキ演じる主人公クレイが序盤でジェイソンに襲われて行方不明になったアマンダ・リゲッティ演じる妹探しに来ているという設定は4作目からか(あちらはジェイソンに襲われたらアッサリ殺されましたが)、同時期にディーン役のジェンセン・アクレスも同じくリメイクホラー「ブラッディ。バレンタイン3D」に主演してましたね。
基本的には内容はオリジナルの2作目以降の様に湖に来てセックス&ドラッグに溺れる若者達がジェイソンに殺されていくというものですね。この若者達が本当にバカばっかりという感じで、オリジナルシリーズに出る若者よりもバカだったんじゃないかな。特にトラビス・ヴァン・ヴィンクル演じるトレントは友人に対しても高圧的な口調で話したり、別荘に連れてきた割には友達達に口うるさく言いまくって結構なウザキャラでしたな。ダニエル・パナベイカー演じるトラビスの彼女は、クレイに協力してくれて唯一常識人という感じでした。女性陣は結構キレイ所揃ってたし、オッパイサービスも遠慮ない所良かったですね。特にブリーの騎乗位シーンはトレントのゆう通りイイオッパイ&エロさでした。
ジェイソンは前半ちょっとは二作目の様なズタ袋姿でしたが、すぐお馴染ホッケーマスク姿に。賛否両論の全力疾走ですが、二作目でもは知ってはいたからなぁ。今作の様な殺意満点なガチ走りではなかったけど。地下に通路作って、そこに主人公の妹監禁してますが、母親に似てるという伏線あったとはいえわざわざ鎖で繋いで監禁して生かしておくのも変な話ですな。アーチェリー使ったり、重傷負わせた犠牲者わざと生かして叫ばせて囮にしたり狡猾な所も。途中出てくる素顔はハッキリ映らなかったですね。特典映像見ると素敵な奇形具合だったからクライマックスにでもハッキリ映してくれたらよかったのに。子供時代も顔写らないけどメイクはちゃんとしてたんですね。
ゴア描写は印象に残るものや強烈な物はなかったですが、脳天にナタ突き立てたり脳天串刺しにしたりする瞬間をハッキリ映す所は好印象かな。オリジナルの様に一撃で殺す時もあれば、寝袋に入れて焚火の上に吊るして焼き殺したり、顎の下からドライバー突き刺したりとジワジワ殺す時も有りましたね。鹿の角に串刺しにする所は「悪魔のサンタクロース」かな?削除されたホッケーマスク手に入れるときの首チョンパ採用すればよかったのに。
クライマックスの攻防戦を含めてあんまりハラハラする所や恐怖感じる所はなかったかな。ヒロインだと思ってた協力してくれてた女の子のアッサリな展開にはちょっとビックリしましたが、妹生きてた時点でヒロイン交代したからか。
ラストも何故五体満足状態で湖に沈めるのかね。あの機械に放り込んでグチャグチャにすればいいのに。でもラストはちょっとビックリしちゃったのは悔しい(笑)
新鮮味は感じられない内容でリメイク作としては失敗作と言えるかもしれませんが、それなりには楽しめはしたかな。