トシ

ティファニーで朝食をのトシのネタバレレビュー・内容・結末

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

🎬ティファニーで朝食を🎬

DVDにて鑑賞

公開日1961,11,04

監督#ブレイクエドワーズ

出演#オードリーヘップバーン #ジョージペパード #パトリシアニール

【ストーリー】
ニューヨークのアパートで猫と暮らしている娼婦ホリーは、宝石店ティファニーの前で朝食のパンを食べるのが大好き。
ある日、彼女のアパートに作家志望の青年ポールが引っ越してくる。
自由奔放で不思議な魅力を持つホリーに次第にひかれていくポール。
ところがテキサスからホリーの夫が彼女を連れ戻しにやって来た。。

オードリーヘップバーン作品2作目にして、改めて彼女の洗礼された美しさに衝撃を受けた😎
所作・表情全てにおいて良い意味で隙がない!

【ティファニーとオープニング】
オープニングではホリーが早朝にティファニーのお店の前でパンをかじるシーンから始まる。
『ティファニーで朝食を』というタイトルではありますが、当たり前だが実際には宝石店であるティファニーで食事をすることは出来ない。
あくまでも表現の一つであり『ティファニーで食事するくらい優雅な気分に浸りたい』という意味が込められている。。

なんと、この映画の影響を受けてティファニーは2017年にダイニングスペースを始めたみたいです😅
長く愛される作品だからこそ、このように影響を与えたんですね🙄

【作中の日本人】
ホリーが住んでいるアパートの上の部屋に住んでいる住人だが明らかな日本人設定のキャラクター。

背が低く出っ歯でメガネ。
他の登場人物と比べても特別に酷い容姿だと思う。
しかもこれが当時は受け入れられていた事にも衝撃が走る🙄

当時のアメリカ人、ヨーロッパ人の感覚だったのだろう。日本人自体を見たことがない人も多かったそうでこの仕上がりらしい。。😅

【夢に生きるホリー】
自由奔放な性格で玉の輿に乗る事を夢見ている性格。
だからといって単純ではなく彼女の中の光と影もしっかり表現されている😎

本作の後半で登場する農家の夫ポール。
ポールは4人の子供を残して亡くなった後妻に14歳のホリーを迎えていた。。
しかしホリーは辛い少女時代と早い結婚、田舎で子供を抱える後妻としての生活を全て捨てて、本当の自分を探しにNYに出てきていた🙄

(ルラメ)という本名を捨ててホリーとなった彼女。
お金の中に愛情を見出そうとした結果、あの様なお金持ちのおじ様を狙う様になっていった。。

でも真の愛情はお金ではない!ということを同じアパートのポールとの出会いで確認することになる😎

【ホリーと猫】
ホリーと一緒にいるペットの猫。
名前のない猫。
これは作品を通して見るとホリーを表しているものメタファーだと言うことがわかる。
それはホリーの性格・セリフから感じ取れる🤔

ホリー自身が『自分が名前の無いこの猫と同じだ』ということを叫ぶシーンもあるし、犬と違って飼い主に心を許していない自由奔放さはまさに【ツンデレ】!
決して群れない。
なによりも孤独を愛するようなニュアンスもあるため尚更。
決定的?なのはホリーは男のことを『ネズミ』と言う。もうこれは猫が狙う獲物そのもの👏
本当に猫をコピーした様な性格!

こういったのがあるからこそ、あの雨の中のラストシーンがより美しく儚いものに見えるのですね😌

【じつは。。】
脚本段階では主演がオードリーヘップバーンではなく、マリリンモンローで勧められていたとのこと。。
そう言われるとモンローの方がキャラクター的にあってる気もしなくも無いかな😅

でもそっちも観てみたかった👏

【まとめ】
前回の【ローマの休日】のようにわかりやすく、王道チックな作品なのでとても受け入れやすい😄
勝手にハードル上げてましたが問題無し笑

【大脱走】同様、これが50年以上前の作品だとは思えない、素晴らしい作品だったことは間違い無いですね😎

ヘップバーンのオシャレな格好や街並み、パーティシーンでのコメディを挟んだあの感じなど、1シーン1シーンをしっかり見て頂きたい👏
トシ

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