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ティファニーで朝食をのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
2.5
[昔、ティファニー見ながら朝食を食ってる人を見ました] 50点

以前、ダン・サリットが名もなき猫=オランジーについての記事を書き、それをソフィア・ボーダノヴィッチが映画化した短編作品『The Hardest Working Cat in Showbiz』を観たことがある。本作品に登場する茶トラ猫は調教師フランク・インが芸を仕込んだ俳優猫なのだが、猫は芸を一つしか覚えられないことを踏まえてよくよく見てみてると(同作で指摘されている通り)、同じ猫ではないことが分かる。あと、有名なエセ日本人のユニオシ氏だが、動きと顔の五月蠅さが完全にダイアン津田で爆笑した。肝心の内容はパッケージのオシャレ感からかけ離れていて、ブラコンの高級娼婦と自称作家のヒモの恋愛話だったのは衝撃的。二人とも人の金で生活している段階なので、デートするにしても何も買わないどころか、おもちゃの指輪に名前を彫ってもらうのと、安そうな仮面すら万引きするというものだが、二人が幸福そうなところが肝なんだろう。

チキンライスが爆発するシーンが好き。ビリー・ワイルダーとジャック・レモンの組み合わせでチキンライス爆発させてほしかった。オードリー・ヘップバーンの長過ぎるキセルとか、バグったリクライニングベッドとか、小物の使い方はそれなりに面白かったかと。
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