Hasuki

ティファニーで朝食をのHasukiのレビュー・感想・評価

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
2.0
午前10時の映画祭にて。とにかくにゃんこが不憫で仕方ない。

正直、あまり自分の好きなジャンルでもないし、「オードリーヘップバーン」というブランドに対しての過大評価感を数年前から感じていたので、期待値をかな〜〜り低めにして鑑賞。

これだけ期待値を低めにした効果あってか、ガッカリはしなかった。この手の作品はいわゆる「雰囲気酔い」勢に支持されてるイメージがあり、自分は決してそちら側ではないと信じていたのだが、この作品に関しては、始まって30秒で完全に1960年代のニューヨーク五番街に吹っ飛ばされ、作品のムードに一気に吸い込まれてしまった。

「負けた、、、」と思った。ちょっと悔しいくらい。映画感想に「雰囲気が良かった」って全面に言うのあんまり好きじゃないのに。オープニングからオードリーの息を飲む美しさと、優美でエレガントな気品溢れる音楽。これじゃあしょうがないんすよ。ムードってとっても重要ね。

いつの時代も、おバカでわがままでかわいい女がモテるよね。ちくしょーう。
ほんまに猫ちゃんかわいそうすぎて保護したい。

まあこの時代の作品ってセリフひとつひとつがポエミーでそこはとても好き。英語も今よりゆっくり喋るし、字幕の方がやはり味わいがある。

とまあここまでは高評価的レビューをしてみたが、なんだか好きになれないのは、こういう大衆受けに作られた映画でのアジア人の描かれ方が、少々滑稽に映るのは私が神経質だからだろうか。取り分け、日本人はいつもネタ枠的存在で、欧米人の日本人に対するイメージに偏見を感じる。やはり彼らにとって我々はいまだにイエローモンキーなのかね。

オードリー写真展やってたから、この映画を見に行ったけど、この映画を見て写真展は行かなくてもいいという判断に至った。やはりオードリーに対する過大評価感は拭えませんでした。
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