兄との再会を夢見てお金を貯める娼婦ホリーと金持ちのお抱え愛人をしながら執筆活動をしている小説家ポールの恋を描いた映画史に残る名作。
この作品は名曲「ムーンリバー」によって成り立っているといっても過言ではない。美しい「ムーンリバー」の調べをバックに気だるげなオードリー・ヘップバーンがティファニーを眺める最初のシーンは何度見てもこの作品が名作であることを納得させる何かがある。また、個人的にだが「ムーンリバー」の"Two drifters, off to see the world, There's such a lot of world to see"という歌詞が大好きだ。ある日出会った恋人同士が世界の広さや美しさ、そして厳しさを知りながらもそれを乗り越えていく・・・という想像をする。うまく言えないが、いろいろと詩的で美しさや切なさに溢れた映画だ。