ゆりな

ティファニーで朝食をのゆりなのレビュー・感想・評価

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
3.9
後から良さが分かるようになりたした。
原作と違うラストも良いよね、カポーティ先生。

2022.4.20 再鑑賞
「これで2点目ね。」

「グレーテルのかまど」でやっていたので観たくなって。猫可愛い〜!

アパートの住人のジャパン風な部屋(笑)日系アメリカ人役とのことだけど、ミッキー・ルーニーの素顔見たらアメリカ人でしかなくて、化けるてるのすごい。

みんなこの映画のオードリーが可愛いって言うけれど、可愛いんじゃなくて綺麗なお姉さん。美人女優がギャルを演じてるときと同じ。
ホリー、美しいしヒロインなんだけど、序盤でポール(ジョージ・ペパード)がキスしているところ見て、なんとなくショック受けていたり、都合がいいストーリーじゃなく人間味があるところがいい。
チープな日本ドラマのヒロインみたいに、ぬるい紆余曲折ではなく、しっかり重いところがいい。だから、この物語は愛されるのだ。決して完璧じゃないどころか、ドジなホリー。

2人ははじめから戦友なのだと思った。お金もないし、夢や社会情勢に苦しむし。こんなところに「ラ・ラ・ランド」の原型が落ちていたんだな。
違うのは2人にとっての幸せは夢を完成させることではなくて、そもそも夢の見方を間違えていて、他にぴったりな夢を見つけて幸せになれたこと。
朝からシャンパンでお祝いして、「2人がしたことないことを交互にしましょう」って散歩デート、素敵すぎる。

ジバンシィの衣装、最高にロマンチック!
昔はなんとも思わなかった、全編に流れる「ムーン・リバー」の美しさに、ディズニー音楽のように泣きっぱなしだった。雨の続く平日に観られてよかった。
ゆりな

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