タランティーノはじめ海外のシネフィルをも虜にしてやまない千葉真一を、レジェンドクラスになってからしか観たことがなかったので、代表作と言われる本作を観てみた。千葉が30代半ばの作品。
とにかく、千葉真一の顔芸に次ぐ顔芸のオンパレード!最初はくどく感じたが、段々くせになってくる。身体も空手の呼吸法なのか独特のくねらせ方を披露。謂わば千葉真一流マニエリズム、あるいは千葉真一流歌舞伎的な異彩を放つ魅力を湛えている。
ストーリーは単線的で、敵キャラの魅力は今一つふるわず全体としては微妙な印象だが、全身で千葉を感じることに特化した作品だった。
アスペクト比がこの手の日本のエンタメ作品にしては珍しく?シネスコ。